「自分が本当にやりたいことがわからない」「何をしてもモヤモヤが消えない」――そんな悩みを抱えていませんか? 最近SNSや書店でも注目されているのが、八木仁平さんの著書『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 される自己理解メソッド』です。仕事でもプライベートでも、「自分のやりたいことをハッキリさせたい」という方にとって、まさに背中を押してくれる一冊ではないでしょうか。今回は、この本の魅力と基本的なステップを、わかりやすくご紹介していきます。
・やりてー/ずっとやりたかったことを、やりなさい/ジュリア・キャメロン/おすすめ星3
八木仁平さんとは?

八木仁平さんは、自己理解やキャリア支援を中心に活躍しているコンサルタントであり、ブロガーとしても知られています。大学在学中からブログを運営し、多くの読者を集めた経験を活かして「やりたいこと探し」のノウハウを発信。若い世代だけでなく、キャリアに迷う社会人からも厚い支持を得ています。本書でも、八木さんが培ってきた自己分析の手法が凝縮されているのが大きな特長です。
モヤモヤの正体を知る
本書がまず取り組むのは、「自分のモヤモヤはどこから生まれるのか?」を解き明かすこと。私たちは往々にして、社会や周りの期待に流され、いつの間にか「本当の自分」が見えなくなりがちです。その結果、「何をしても楽しくない」「やりたいことがわからない」という状態に陥ってしまいます。八木さんは、このモヤモヤを解消するには「自分の軸」をしっかりと見つめ直すことが重要だと説いています。
自己理解の3要素
本書では、自己理解を深めるために「価値観」「得意なこと」「好きなこと」の3つの要素を掛け合わせるアプローチが紹介されています。この3つが重なる領域こそが、自分が心から熱中できるポイント。たとえば「価値観」は「自由に働きたい」「誰かを喜ばせたい」など人によって千差万別です。一方、「得意なこと」は「企画力が高い」「人と話すのが得意」など他人に褒められる部分。そして「好きなこと」は単純にワクワクする分野を指します。こうした棚卸しを丁寧に行うと、「あ、これなら自分も楽しく続けられそう」というヒントが浮かんでくるのです。
ワークシート形式で実践
本書の魅力は、読んで終わりではなく、ワークシート形式で手を動かしながら学べる点です。過去の経験や成功体験、失敗体験を思い出しながら、自分がどんなときに情熱を燃やせるのかを明確化していきます。人生曲線を描いたり、自分が「辛かった時期」や「最高にハッピーだった時期」を書き出したりすることで、思いがけない視点から自分自身を再発見できるのが面白いところです。
小さく動き出すコツ
「やりたいこと」を見つけたら、あとは小さく始めるだけ。八木さんは、「完璧を求めすぎず、とりあえずやってみる姿勢が大切」と強調しています。たとえば副業をスタートさせる、SNSで情報発信を始めてみるなど、失敗してもリスクが小さい方法を試すことで、行動へのハードルを下げられます。実際に動いてみると、「これって意外と面白い!」と感じたり、逆に「思っていたのと違うな」と気づいたりすることもあり、そのフィードバックが次へのステップにつながります。
こんな方におすすめ
キャリア選択や転職で悩んでいる社会人、就職活動中の学生、さらに「このままの人生でいいのかな」と漠然とした不安を抱える方にも、本書は実践的なヒントを与えてくれるでしょう。自己啓発や心理学に馴染みがない人でも入りやすいように、図や例が充実しているのも嬉しいポイント。また、八木さんの発信をSNSやYouTubeで追いかければ、リアルタイムでノウハウをアップデートできるので、継続的に自己理解を深めたい方にもうってつけです。
おわりに
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』は、自分の内面を見つめ直すワークが盛りだくさんで、読んでいるうちに「もっと早く取り組めばよかった」と思う場面が多々出てくるかもしれません。迷いや不安を抱えるのは、決して悪いことではなく、新しい一歩を踏み出すためのチャンスでもあります。今こそ、八木仁平さんのメソッドを活用して、あなたが本当にやりたいことを見つけてみませんか? きっと、その先には今よりも少しワクワクする毎日が待っているはずです。