もの凄い題名の本ですがラットレースやら大貧民ゲームやらお金や資産運用については万国共通みたいですね。
本書は「和製ウォーレン・バフェット」と呼ばれた日本一の大投資家、竹田和平さんについて徹底的に取材しつくした水澤 潤さんが、和平さんの自伝や投資哲学を解りやすく解説してくれたものです。私がリーマンショックまっただ中のときに収益不動産を買いまくれたのもこの本のおかげでした。
この竹田和平さん2016年に亡くなられたみたいですが、自分と同じ誕生日の2月4日生まれの0歳の赤ちゃんに純金メダルをプレゼントしていたそうです。ダントツ君のブログでは昭和のダントツな人たちが沢山いますので良かったらブログ内を徘徊してみて下さいね。
竹田さんは、大貧民ゲーム――つまり、成功と失敗を繰り返す経済の波の中で、どうやって勝ち続けるかについて独自の考えを持っていました。彼は、ブームや流行に乗ることを極力避け、価値あるものに投資することの重要性を説いていました。これが、和平さんをただの投資家ではなく「和製バフェット」と称される理由でもあります。
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適正価格を見極めろ!竹田和平流の「価値」の見方
さて、竹田さんの投資哲学の中でも特に印象的なのが、「物には適正価格がある」という考えです。竹田さんは、どんなにブームが来ていても、高すぎる物に投資してしまえば、元を取ることは難しいとしています。例えば、ある商品が一時的にブームで価格が高騰しているとします。竹田さんは、そのような状況で投資することは避けるべきだと警告しています。なぜなら、その物が生み出すキャッシュフローから逆算してみると、必ず適正な価格というものが存在するからです。
彼は「たとえ今の人々の常識からかけ離れた水準であっても、必ず適正な価格水準は存在する」と述べています。そして、ブームのために価格が上がりすぎている物については、その熱が冷めるのを待つべきだとしています。竹田さんの言葉を借りるならば、「ブームが終われば、みんなが一斉に手を引く。価格が暴落して、適正な投資水準に達したときこそが投資のタイミングだ」ということになります。
この考え方を聞いて、僕ダントツ君は「さすが和製ウォーレン・バフェット!」と唸らされました。投資というと、どうしても「いま儲かりそうなもの」に飛びついてしまいがちです。でも、竹田さんは真逆です。みんなが飛びついて価格が膨れ上がった物には手を出さず、むしろ価格が適正な水準まで落ちてきたタイミングで、冷静に投資する。これは言うは易し、行うは難しですが、竹田さんの冷静さと長期的な視点には本当に学ぶべきところがあります。
「大貧民」から「大富豪」へ変えるための心構え
竹田さんのもう一つの魅力は、彼が「大貧民」から抜け出し「大富豪」になるための心構えについても具体的に語っている点です。投資に限らず、人生全般においても竹田さんの哲学は通じるところが多く、「いかにして価値を見極めるか」という視点が一貫しているのです。竹田さんは、お金そのものを増やすことを目的とするのではなく、「お金を通して何を成し遂げたいのか」を常に問いかけることを重要視していました。
彼の哲学は、大貧民ゲームに例えられるような浮き沈みの激しい経済の中で、いかにして自分のペースを保ち続けるかという点にあります。市場の流れに流されず、自分自身の判断基準を持ち、周囲が熱狂しているときこそ冷静に見つめること。その視点を保つことで、竹田さんは数多くの波を乗り越え、安定した成果を上げてきました。
また、竹田さんは「持続可能な成長」にこだわっていました。一時的な利益を追い求めるのではなく、長期にわたって持続可能なキャッシュフローを生み出す資産に投資することが重要だと説いています。このように、投資を通じて自分だけが豊かになるのではなく、周囲や社会全体にもプラスをもたらすことを大切にしている点が、竹田さんの素晴らしいところです。
ダントツ君が学んだこと
竹田和平さんの「大貧民ゲームの勝ち抜け方」から、僕ダントツ君が学んだことは、何といっても「冷静さ」と「価値の本質を見極める力」の重要性です。現代の投資環境は非常に速く、情報が錯綜し、目先の利益に気を取られてしまうことが多いです。でも、竹田さんのように、どんな状況でも冷静に「これは本当に価値があるのか? 適正価格はどこか?」と問い続けることが、最終的な成功につながるのだと感じました。
特に、ブームが終わった後の冷え切った市場でこそチャンスがあるという竹田さんの考え方は、僕たちがこれからの人生で何かに挑戦する際にも非常に有用です。みんなが熱狂し、飛びつくものには必ずリスクが伴いますが、その逆に、みんなが敬遠するタイミングで動くことで、真の価値を手に入れることができるのです。
これからも、竹田和平さんの教えを胸に刻み、僕も自分なりの「大貧民ゲーム」を楽しみながら勝ち抜けていきたいと思います。和製ウォーレン・バフェットからの教え、皆さんもぜひ心に留めてみてください。