本当の幸せって何？岸見一郎・古賀史健『幸せになる勇気』でアドラー心理学の核心に触れよう
「どうすれば幸せになれるんだろう？」「過去のトラウマから抜け出せない…」「人間関係がうまくいかない…」人生において、誰もが一度は「幸せ」について深く考えるのではないでしょうか。岸見一郎さんと古賀史健さんの共著『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII』は、ミリオンセラーとなった『嫌われる勇気』の続編として、アドラー心理学の核心である「幸せ」について、哲人と青年の対話を通して深く掘り下げています。前作を読んだ方はもちろん、アドラー心理学に初めて触れる方にとっても、人生をより良く生きるためのヒントが満載の一冊です。
・アドラー心理学で悩み解決！／嫌われる勇気／岸見一郎／おすすめ星4
なぜ「幸せになる勇気」が必要なのか？ 〜アドラー心理学の根本思想〜
ポチップ
本書のテーマは「幸せ」です。アドラー心理学では、人は誰でも「幸せになることを目的として生きている」と考えます。しかし、現実は「幸福な人間」ばかりではありません。なぜでしょうか？
それは、「幸せになる勇気」を持っていないからです。本書では、アドラー心理学を通して、私たちがどのように「幸せになる勇気」を持ち、幸せな人生を歩むことができるのかを教えてくれます。
「嫌われる勇気」からの続き 〜哲人と青年の再会〜
本書は、『嫌われる勇気』で哲人と出会い、アドラー心理学を学んだ青年が、3年ぶりに再び哲人を訪ねるという形で物語が展開していきます。青年は、アドラー心理学を実践する中で生まれた新たな疑問や葛藤を哲人にぶつけます。
前作を読んだ方は、青年の成長や変化を通して、より深くアドラー心理学を理解することができるでしょう。
アドラー心理学における「自立」とは？ 〜「わたし」からの解放〜
本書では、「自立」について深く掘り下げています。アドラー心理学における「自立」とは、経済的な自立だけを意味するのではなく、「わたし」からの自立、つまり過去のトラウマや劣等感から解放されることを意味します。
過去に縛られることなく、「今、ここ」を生きることで、初めて真の自立を達成し、幸せに近づくことができるのです。
「愛」の本質 〜タスクとしての愛〜
本書では、「愛」についてもアドラー心理学の視点から考察しています。アドラー心理学では、「愛」は感情ではなく、「タスク（課題）」であると考えます。
相手を尊重し、貢献し、共に生きることを選択する行為、それがアドラー心理学における「愛」なのです。
「共同体感覚」とは？ 〜他者との繋がりを築く〜
アドラー心理学の重要な概念の一つに「共同体感覚」があります。これは、自分だけでなく、他者も含む共同体全体への所属感や貢献意識を持つことです。
「共同体感覚」を持つことで、他者との繋がりを築き、孤独感を解消し、より幸福に生きることができます。
人生最大の選択 〜「普通である勇気」を持つ〜
本書では、人が幸せに生きるためにすべき「人生最大の選択」について語られています。それは、「特別な存在であろうとするのをやめる」ということです。
私たちは、幼い頃、何もできない自分を特別な存在として認められようとしました。しかし、大人になった今、何もできないことで特別であろうとする生き方から抜け出し、「普通である自分」を受け入れる勇気を持つことが大切です。
「普通である勇気」とは？ 〜劣等性を受け入れる〜
「普通である勇気」とは、自分の劣等性を受け入れる勇気でもあります。誰でも、他人と比べて劣っていると感じる部分があります。しかし、その劣等性を否定するのではなく、受け入れ、克服しようと努力することで、成長することができます。
「普通である自分」を受け入れることで、他者との比較から解放され、ありのままの自分を愛せるようになるのです。
「他者への貢献」 〜幸福への道〜
アドラー心理学では、幸福は「他者への貢献」によって得られると考えます。誰かの役に立つこと、他者に貢献することで、自分の存在意義を感じ、幸福を感じることができるのです。
「誰かの役に立ちたい」という気持ちを持つこと、それが幸福への道しるべとなります。
この本が教えてくれること 〜アドラー心理学の幸福論〜
本書を通して、私たちは以下のようなことを学ぶことができます。
- アドラー心理学における「幸せ」の定義
- 「自立」と「愛」の本質
- 「共同体感覚」の重要性
- 「普通である勇気」を持つこと
- 「他者への貢献」が幸福に繋がるということ
これらの教えは、読者がより良く生きるための指針となり、真の幸せを見つけるための助けとなるでしょう。
こんな人に読んでほしい 〜全ての人へ〜
- 幸せについて深く考えたい人
- 人間関係に悩んでいる人
- 過去のトラウマから抜け出したい人
- アドラー心理学に興味がある人
- 『嫌われる勇気』を読んだ人
まとめ：『幸せになる勇気』で自分らしい幸せを見つけよう！
『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII』は、アドラー心理学の核心である「幸せ」について、深く考察した一冊です。
本書で紹介されている考え方や情報を参考に、あなたもぜひ、「幸せになる勇気」を持ち、自分らしい幸せを見つけてみてください。きっと、これまでとは違う視点から、人生を見つめ直すことができるでしょう。
