さかなクンもビックリ!/魚を食べると頭が良くなる/鈴木平光/おすすめ星3

おすすめ本

鈴木平光氏の著書『魚を食べると頭が良くなる』は、魚の持つ驚くべき健康効果や、特に脳に対する影響に焦点を当てています。魚が体に良いというのは昔から知られていますが、鈴木氏はその中でも特に、**「魚が脳に良い」**という点に注目しています。魚に含まれる栄養素が、どのように私たちの脳を活性化し、頭を良くしてくれるのかを具体的に解説し、日常生活に取り入れる方法を紹介しているのがこの本の特徴です。

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魚に含まれる「DHA」と「EPA」のパワー

魚が頭に良い理由の一つは、魚に多く含まれる**DHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)**という二つの必須脂肪酸にあります。これらの成分は、人間の脳や神経細胞に欠かせないもので、特にDHAは脳の約60%を構成する脂肪の大部分を占めています。

脳は、情報を処理し、思考や記憶をつかさどる非常に複雑な臓器です。そのため、神経細胞が活発に働くためには、常に新鮮な栄養を供給し、細胞同士のコミュニケーションを円滑にする必要があります。DHAは、この神経細胞の働きを助け、情報の伝達をスムーズにする役割を果たします。これが、魚を食べることで「頭が良くなる」と言われる所以です。

また、EPAは血液の流れを良くし、血管を柔軟に保つ効果があります。脳の血流が良くなることで、より多くの酸素や栄養が脳に供給され、脳の働きが活発になります。EPAとDHAを豊富に含む魚を日常的に食べることで、脳に良い影響を与えることが科学的にも証明されています

どんな魚が「脳」に良いのか?

鈴木氏の本では、特に青魚が脳に良いとされています。サバ、イワシ、サンマ、サケなどがその代表です。これらの魚には、DHAとEPAが豊富に含まれており、脳を活性化するための理想的な食材です。

面白いのは、鈴木氏が「魚の頭を食べるのも良い」とすすめていることです。魚の頭には、脳に必要な栄養素がたくさん詰まっており、特にDHAが豊富に含まれているため、脳の健康を維持するのに最適な部分だといいます。「頭を良くするために、魚の頭を食べる」というのは、まさに言葉通りで、これには思わず笑ってしまうかもしれませんが、実際には非常に理にかなった健康法です。

魚を食べると記憶力がアップする

さらに、鈴木氏は魚を食べることによって記憶力が向上するとも述べています。DHAは脳のシナプス(神経細胞同士の接続部)の働きを助け、情報を素早く伝達する役割を果たします。これにより、記憶を整理し、新しい情報を効率的に取り込む能力が高まるとされています。

例えば、受験生や仕事で多くの情報を処理する必要がある人にとって、日々の食事に魚を取り入れることは、頭をクリアにし、効率よく記憶を整理するための良い方法となるでしょう。鈴木氏は、試験前や大事なプロジェクトの前に積極的に魚を食べることで、記憶力や集中力が向上する効果が期待できると述べています。

魚を食べるとストレスに強くなる?

また、鈴木氏は魚を食べることでストレス耐性が高まるとも指摘しています。魚に含まれるDHAやEPAには、抗炎症作用があり、体全体の炎症を抑える効果があります。これにより、脳のストレス反応を軽減し、精神的に落ち着いた状態を保つことができるのです。

特に現代社会では、ストレスを感じる場面が多く、メンタルヘルスの維持が重要な課題となっています。魚を食べることは、ストレスによる精神的な疲労を軽減し、心の健康を保つ一つの方法として注目されています。ストレスの多い環境で働く人や、忙しい日々を送る人にとっては、魚の摂取が一種の「脳のリラックス法」として役立つのです。

食事を変えて頭をクリアに

鈴木氏が本書で述べているのは、**「食事の改善こそが、頭を良くする最初の一歩」**であるということです。私たちの脳は、日々摂取する栄養素によって支えられており、食生活の影響を強く受けます。魚に含まれる栄養素を意識して摂取することで、頭をクリアにし、より良い判断力や記憶力を得ることができるのです。

現代の食生活では、肉中心の食事やファストフードの利用が多くなっていますが、魚を取り入れることで、「頭が良くなる食事」にシフトすることができます。鈴木氏は、魚を食べる習慣を持つことが、脳に良い影響を与え、結果として日々の生活の質を向上させると強調しています。

ダントツ君も魚生活で元気に

還暦近いダントツ君も、鈴木氏の「魚を食べると頭が良くなる」という教えに感銘を受け、積極的に魚を食べる生活を送っています。特に青魚を中心に、日々の食事に取り入れたところ、脳がクリアになり、日常生活でも集中力が増したと感じています。魚を食べることで、体も元気になり、頭も冴えるというのは一石二鳥。これからも鈴木氏の教えを守りつつ、さらなる健康を目指しているとのことです。

まとめ

鈴木平光氏の『魚を食べると頭が良くなる』は、魚の持つ栄養素がいかに脳に良い影響を与えるかを詳しく解説した一冊です。DHAやEPAが脳を活性化し、記憶力や集中力を高めるだけでなく、ストレス耐性を向上させる効果もあることが示されています。日々の食生活に魚を取り入れることで、健康的な体と頭脳を手に入れられると鈴木氏は説いています。あなたも、ぜひ魚生活を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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