オランダすげー!/オランダ式倹約セラピー/オーツキョーコ/おすすめ星5

暮らし


「50年前のハンドブレーキのない自転車に乗って盗難防止のため鍵をかける」だの、「10年以上前のスキーウェアも買いかえる気はない」だの、「穴の空いた靴下を捨てる勇気はないね」等々、今はわかりませんが強烈でした。株や不動産投資のための軍資金確保に役立ちました。
オーツキョーコ著『<オランダ式>倹約セラピー』は、20年以上前に出版されたにもかかわらず、すでに現代の「ミニマリズム」や「断捨離」に通じるオランダの倹約的なライフスタイルを紹介しているという点で非常に先進的な内容でした。ダントツ君としても、「こんなに早い段階で、物を持たないことや無駄を省く考え方が国として浸透しているなんて、オランダはすごい」と感心したものです。この本では、オランダ人の生活の中に根付く「倹約術」を、ユーモアを交えながら紹介しており、物質主義的な社会とは対照的な、シンプルで心豊かな暮らし方が描かれています。

オランダ式倹約の基本

本書が伝えるオランダ式倹約の基本は、無駄なものを買わず、長く使える良質なものを大切にすることです。たとえば、オランダ人は「欲しいモノ、新調したいモノは年に一度だけ」と決めている人が多いといいます。これは、日常的に無駄な出費を避け、慎重に買い物をするというオランダ独特の文化を表しています。欲しいものを手に入れるのに、すぐに飛びつかない。じっくりと考え、本当に必要かどうかを自問し、無駄な浪費を防ぐ。これが、オランダ人の「倹約の美学」です。

さらに、彼らは物を大切に使い、修理して長く使うことが習慣となっています。古いものを愛し、美しいものとして大切にするという価値観が根付いているため、古い家具や自転車を修理して使うことが当たり前なのです。ダントツ君が「古きものは美しきかな」と感じたのも、この文化を反映した一面です。

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自転車文化と倹約

オランダと言えば自転車。交通手段としての自転車の普及は、エコな生活スタイルの象徴ですが、オランダ人の倹約精神も垣間見えます。例えば、駐輪場で見かける自転車の多くは、ごくシンプルなもので、ハンドブレーキさえないものも少なくありません。「それにしても、誰が盗むんだろうか、こんな自転車」と思うようなシンプルな自転車でも、彼らは頑丈なチェーンを使ってしっかりと施錠しています。「ちゃんと走って、ちゃんと止まる自転車がタダだったら、もらっていくんじゃないの?」というオランダ人の言葉は、物を無駄にしない精神の象徴です。

オランダでは、自転車はファッションやステータスではなく、あくまで移動手段の一つです。必要以上に高価な自転車を買わないし、派手な装飾も施さない。これは、見栄を張らずに本当に必要なものだけにお金を使うという倹約の精神が強く反映されている生活の一部です。

無駄を省き、シンプルな生活を追求する

『<オランダ式>倹約セラピー』で紹介されるオランダ人の生活は、質素でありながらも心豊かです。たとえば、オランダの家々では、無駄な装飾や高価な家具は少なく、機能性とデザインが調和したシンプルな空間が広がっています。家具や日用品も、長く使えるものを選び、大切にメンテナンスしながら使い続けるという文化が根付いています。

ダントツ君の視点からすると、これは現代のミニマリストの考え方と非常に似ています。しかし、この本が書かれたのは20年以上も前。つまり、オランダでは国としてすでにミニマルな考え方が当たり前のように浸透していたという点に驚かされました。物を「どう捨てるか」ではなく、最初から「余計なものを持たない」という発想が、オランダでは既に当たり前だったのです。

「倹約」は豊かさにつながる

倹約というと、我慢や節約といった負のイメージがつきまとうかもしれません。しかし、この本が教えてくれるのは、オランダ式の倹約がむしろ生活を豊かにするということです。無駄を省くことで、真に価値あるものにお金や時間を使うことができ、結果として満足度の高い生活を送ることができるのです。

オランダでは、「物を持たない」ことが、心の豊かさや充実感をもたらす手段として受け入れられているように感じられます。これは、現代の物質主義に疲れた多くの人々にとって、新しいライフスタイルへのヒントになるはずです。

ダントツ君の倹約体験

ダントツ君も、この本に影響を受けて倹約生活に挑戦してみました。買い物をする際に、本当に必要かどうかを慎重に考え、無駄な出費を避けるようになりました。結果的に、無駄遣いが減り、より重要なことにお金を使えるようになっただけでなく、心に余裕が生まれました。物を持たないことで、日々の生活がシンプルになり、管理することに追われる時間も減少。これが、本当に豊かな生活というものかもしれないと感じるようになりました。

まとめ

『<オランダ式>倹約セラピー』は、オランダの倹約文化を紹介しながら、物を持たないシンプルな生活の素晴らしさを教えてくれます。20年以上前に書かれたこの本が、現代のミニマリズムや断捨離といった考え方に通じていることに驚かされるとともに、その先進的な内容に感心させられました。無駄を省き、本当に大切なものだけに集中する生活を取り入れることで、豊かで充実した毎日を過ごすことができるのです。

この本を通じて、ダントツ君も「持たない生活」のメリットを実感し、物に縛られない心地よさを手に入れることができました。物質主義に疲れた現代の人々にこそ、このオランダ式倹約の知恵が響くはずです。

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