「部屋を片づけたい」と思っているのに、気づけばいつも散らかった状態…。そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。そこで注目したいのが、大嶋信頼さんの著書『片づけられない自分がいますぐ変わる本 Kindle版』です。大嶋さんは心理カウンセラーとして、多くの人の「片づけられない」現状と向き合ってきました。では、なぜ私たちは物を捨てられず、部屋をすっきりキープできないのでしょうか。本書では、その根っこにある心理や脳の仕組みをわかりやすくひも解きながら、無理なく行動に移せる具体的なメソッドを提案してくれます。
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大嶋信頼さんとは?
大嶋信頼さんは、心理学や脳科学を土台にしたアプローチで、多くの人の悩みや不安を解決に導いてきたカウンセラーです。著書も数多く発表しており、「敏感すぎる自分」や「自己肯定感」など、現代人がつまずきやすいテーマをやさしく解説してくれることで知られています。本書は、そうした知見を「片づけ苦手」な人のために応用した一冊。読んでみると、ただの片づけ指南書ではないことがすぐにわかるはずです。
「片づけられない」本当の理由
まず、本書で注目したいのは「片づけることが苦手な人にも、それぞれ理由がある」という視点です。たとえば、自己肯定感が低いために「やる気が湧かない」というケースや、完璧主義が邪魔をして「どうせ完璧にできないならやらない」と投げ出してしまうケースもあります。いずれにせよ、「何が原因で片づけに取りかかれないのか」を知るだけで、気持ちが軽くなります。大嶋さんは、心理的なハードルを言語化しながら一つひとつ解きほぐすステップを示してくれます。
小さな行動から始める
散らかった部屋を見回すと、それだけでうんざりしてしまいがちです。本書では「10分だけ」「机の上だけ」など、無理なく取りかかれる短時間・小範囲からスタートする方法を推奨しています。「せっかくなら一気に全部片づけたい」という思いが浮かびがちですが、それが挫折を招く要因になることも。まずは小さな成功体験を積むことで、やり遂げた満足感を得やすくなるのです。
習慣づくりと無意識の力
大嶋さんの著作ではおなじみの「無意識を味方につける」という考え方も、本書で大きなポイントになっています。人間は意識で考えている以上に、無意識に左右されるもの。片づけも、いかに「歯磨きのように当たり前の習慣」にしていくかが重要です。そのための仕組みや思考法が丁寧にまとめられているので、「三日坊主」で悩んでいる方にも心強い内容でしょう。
片づけが変える「心の状態」
片づけの最大のメリットは、部屋がすっきりすることだけではありません。大嶋さんは、片づけを進めることで気持ちも軽くなり、ネガティブ思考や不安感が緩和されると説きます。実際、散らかった部屋にいると意識が散漫になり、どこから手をつければいいかわからないパニック状態になることもしばしば。それが整理整頓によって「ここには何があるか」を把握できる状態になると、驚くほど心に余裕が生まれます。心の荷物まで軽くなる感覚を、多くの読者が体験しているようです。
おわりに
『片づけられない自分がいますぐ変わる本 Kindle版』は、「もう片づけに失敗したくない」と思う方にこそおすすめしたい一冊です。大嶋信頼さんが紹介する方法は、どれも小さな一歩から始められ、日常に無理なく取り入れられるものばかり。片づけのテクニックだけでなく、自己肯定感や完璧主義など心の問題にも深く切り込んでいる点が、本書の大きな魅力といえるでしょう。部屋をすっきりさせたい方も、心のモヤモヤから解放されたい方も、まずはこの一冊を参考に、気軽に「今日の10分」から始めてみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの部屋だけでなく、あなた自身の内側にも新しい風が吹き込みます。