他人を責めたり、過去の出来事に囚われて「こんなことになったのはあの人のせいだ!」と思わず口にしてしまうことは誰にでもあります。しかし、その思考を手放すことで、自分自身の人生をより豊かに、健康に、幸せにできるとしたらどうでしょうか?今回は、心理学者フレッド・ラスキンさんの著書『「あの人のせいで…」をやめると、人生はすべてうまくいく!』から学べる、心をリセットして人生を好転させる方法をご紹介します。
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「許し」とは、自分のためのもの
ラスキンさんは、「許し」は他人のためではなく、自分自身のためのものであると強調します。他人を恨むことにエネルギーを費やし続けると、自分の心と体が疲弊し、幸せから遠ざかってしまいます。「許し」とは過去の痛みを手放し、未来に進む力を得ることなのです。
この本の中で紹介されているのは、許しの技術がどのように私たちの心身に良い影響をもたらすかということです。実際、許しを得意とする人ほど、心臓病になりにくく、全体的な健康状態が良好であることが研究によって示されています。また、許しを通じて得られるのは単なる心の安らぎだけではなく、自信や楽観的な態度も向上させることができます。
許しの力で健康を手に入れる
許すことで心身の健康が向上するというのは、ラスキンさんの大きなメッセージの一つです。例えば、五分間の怒りで免疫力が数時間低下するという話は驚きです。一方、許しによって私たちの身体機能は向上し、ストレスが軽減されるのです。
「許し」は怒りや恨みといった負の感情を手放すことで、免疫システムを強化し、より健康的な生活を送るための手段です。この本を通して、ラスキンさんは科学的なデータに基づいた許しのメリットを私たちに教えてくれています。
心をリセットする方法
ラスキンさんは、心をリセットするための具体的な方法として「心のチャンネルを切り替える」ことと「ポジティブな感情に焦点を移す」ことの二つの方法を紹介しています。私たちはネガティブな感情に囚われることがよくありますが、その時に「心のチャンネル」を他のポジティブな出来事や感情に切り替えることによって、瞬時に気持ちを切り替えることができるのです。
もし、この二つの方法でも気持ちがリセットできない場合、ラスキンさんは「自分のルールを他人に押しつけていないか」を見直すことを提案しています。他人に対する期待やルールを押しつけることで、自分自身が苦しんでしまうことがあるのです。そのルールを手放すことで、より現実的な希望を見つけることができます。
未来に向けてのステップ
ラスキンさんは、過去の出来事に囚われるのではなく、「恨み物語」を「ヒーロー物語」に変えて前に進むことを提案します。嫌な経験を乗り越えた自分自身を称賛し、前向きな目標を見つけることで、より良い未来に向かうことができるのです。
また、「ポジティブな意図」を見つけることも重要です。どんなに困難な状況でも、ポジティブな意図を見出すことができれば、それが心の支えとなり、人生を好転させる大きな力となります。
自分を許すことの大切さ
許しのプロセスにおいて、最も難しいのは「自分を許すこと」かもしれません。しかし、自分自身を許し、過去の失敗や後悔から自由になることができれば、より深い自己愛と平和を手に入れることができます。ラスキンさんは、自分を許すための三つのステップを紹介し、過ちを犯すのは誰にでもあることを強調しています。
あなたの人生はあなたの手にある
最後に、ラスキンさんは「あなたの人生は自分でコントロールできる」と述べています。人生を作り上げるのは他の誰でもない、自分自身なのです。過去に囚われず、許しを通じて心を解放し、幸せになるための九つのステップを踏むことで、私たちはより良い未来を手にすることができます。
ラスキンさんのこの本は、許しというシンプルながらも強力なツールを使って、私たち自身がどのようにして自分の人生を豊かにし、幸せを手に入れるかを教えてくれます。ぜひ、日々の生活に取り入れて、より良い人生を築いていきましょう。