長生きしたけりゃ努力はするな/努力不要論/中野信子/おすすめ星4

おすすめ本

長寿で有名な徳川家康が75歳で亡くなったことはよく知られています。
しかし、家康よりも長生きしたのは今川氏真(77歳)、島津義久(79歳)、武田信虎(81歳)、宇喜多秀家(84歳)、松平忠輝(92歳)といった武将たちです。彼らの共通点はおおむね彼より努力しなかったからなのではないでしょうか。
中野信子さんの「努力不要論」は、一般的に美徳とされている「努力」の価値について、真っ向から疑問を投げかけるユニークな本です。この本では、私たちが頑張りすぎず、自然体で生きることがいかに大切かを説いています。この記事では、中野さんの主張を元に、「努力不要」の生き方について見ていきましょう。

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努力しなくても大丈夫?その背景にある脳科学

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中野さんは脳科学者としての視点から、人間が持つ「頑張ることへの固執」がどのように脳に悪影響を及ぼすかを説明しています。過度なストレスや無理な目標設定は、脳にとっては非常に大きな負荷となり、結果的に心身の健康を損なうことになりかねません。脳は、特に「報酬」が期待できない努力に対して非常に敏感で、無理な努力を続けることで幸福感を得られなくなるというのです。

中野さんによれば、脳が本来の力を発揮するためには、努力をしない選択も必要だとしています。無駄な努力を避け、リラックスして過ごすことで、脳がリフレッシュされ、より良いアイデアが生まれるのです。

長生きしたけりゃ努力はするな

「努力不要論」の中で中野さんが紹介する面白いエピソードがあります。それは戦国時代の武将たちに関するものです。徳川家康が75歳で亡くなったことはよく知られていますが、彼よりもさらに長生きした武将が何人かいるのです。

例えば、今川氏真(77歳)、島津義久(79歳)、武田信虎(81歳)、宇喜多秀家(84歳)、松平忠輝(92歳)といった武将たちです。彼らの共通点は何でしょうか?実は、彼らは戦いに敗れ、争いから距離を置いた結果、余生を細く長く生きた人物たちなのです。

今川氏真は、家康よりも後まで生き続け、北条家に身を寄せて余生を過ごしました。島津義久は豊臣秀吉に敗れて隠居し、出家して命を長らえました。彼が亡くなったのは、自らを破った秀吉よりもずっと後の1611年です。武田信虎は信玄に追放され、戦乱の舞台から姿を消し、平穏な暮らしを続けました。

このように、戦いを避けた武将たちが長生きした事実から見えてくるのは、「戦わないこと、無駄な努力をしないことが長生きの秘訣」であるということです。中野さんは、これを現代にも通じる教訓とし、無理に頑張らず、時には流れに身を任せることの重要性を強調しています。

無駄な努力をしないことが幸福への近道

中野さんは「努力不要論」で、無理に努力することがいかにリスクを伴うかを説明しています。例えば、職場での昇進や人間関係においても、頑張りすぎることで心身に負担がかかり、結果的にうまくいかないことが多いといいます。

人間関係においても、無理に自分をよく見せようとする努力は相手に伝わり、逆効果になることがあります。これよりも、リラックスして自分らしく接することが、結果的には良好な関係を築くことにつながるのです。中野さんは、自分を大切にし、無理な努力を避けることが、幸福感を高めるための近道だと語ります。

ダントツ君の視点:努力をしないという選択の効果

ここで、ダントツ君の体験を少しお話ししましょう。ダントツ君は60歳近く、自営業をしながらのんびりとプチFIRE生活を楽しんでいます。若い頃から、「頑張ることが必ずしも成功に繋がらない」と感じていました。そのため、周囲が必死に昇進や成果を追い求める中で、ダントツ君は自分なりのペースで進んできました。

ダントツ君は、努力を避けることで逆にリラックスして自分のアイデアや直感を信じることができるようになりました。その結果、無理に頑張らずとも、自営業という自由なスタイルで成功を収めることができたのです。また、庭で育つアロエを活用するなど、日常の中に無理のない健康維持の方法を取り入れています。

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ダントツ君は中野さんの「努力不要論」に共感しており、無理をせずに自然体で過ごすことこそが、自分にとっての幸福だと実感しています。彼の生活は、無駄な努力をしないことで得られる心の安定と自由を象徴しています。

努力しない生き方を選んでみよう

中野信子さんの「努力不要論」は、努力を重ねることが正しいという現代社会の固定観念に疑問を投げかけています。無駄な努力を避け、リラックスして自分らしく生きることで、脳はより健康で幸福な状態を保つことができるのです。

長生きした戦国武将たちのエピソードやダントツ君の実践的な例を通じて、「努力しないことの価値」について考えてみませんか?頑張らなくても良いと自分に許可を与えることで、人生はもっと楽しく、幸福感に満ちたものになるかもしれません。

無理な努力をせず、自然体で生きることこそが、私たちが目指すべき真の成功かもしれません。中野さんのメッセージを心に留めながら、自分のペースで生きる楽しさを感じてみてはいかがでしょうか?

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