「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる!/続ける思考/井上 新八/おすすめ星3

おすすめ本

「もっと時間があれば、やりたいこともできるのに」「仕事に追われて、趣味がまったく続かない」――こんな悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。そこで注目したいのが、井上新八さんの『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』です。タイトルを見ただけで、“本当にそんなことが可能なの?”と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、著者は具体的な思考法と仕組みづくりのコツを提案してくれます。今回は、本書の内容をかいつまんでご紹介しながら、「やりたいこと」と「やるべきこと」を両立させるためのヒントを探ってみましょう。
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続ける思考とは?

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本書でキーワードになっているのが「続ける思考」。これは、意志の強さや根性に頼るのではなく、行動を自然に継続できるように仕組み化する考え方です。モチベーションだけを頼りにすると、最初の数日は盛り上がっても、やがて三日坊主で終わってしまうケースが多々あります。続ける思考では、「小さく始める」「ルーティン化する」「やめどきも決めておく」などを駆使して、無理なく習慣を持続させるポイントを押さえているのが特徴です。

やりたいことを明確にする

やりたいことを両立させる前に、そもそも「自分は何をやりたいのか」を明確にできていないことが意外と多いものです。本書では、興味のあることをリスト化したり、自分の中で優先度を振り分ける作業の大切さが強調されています。たとえば、趣味でギターを弾きたいのか、新しい資格を取りたいのか、あるいは副業を始めたいのか――それぞれで必要な時間もゴールも変わってきます。やりたいことをきちんと言語化するだけでも、日々の行動の方向性がはっきりしてきます。

やるべきことを効率化する

一方、仕事や家事などの「やるべきこと」に時間が取られすぎて、やりたいことに手を伸ばせないと嘆いている人も多いでしょう。著者は、やるべきことをできるだけ短時間かつ効率よく終わらせるためのノウハウも解説しています。たとえば、時間をブロック単位で区切り、その時間は特定の作業だけに集中する。また、「5分だけ」「最初の一歩だけ」を合言葉に、面倒なタスクの着手ハードルを下げるテクニックも提案されています。こうした工夫でやるべきことを素早く処理すれば、やりたいことに充てられる時間が自然と増えていくのです。

挫折防止の工夫

それでも、どこかで挫折しそうになるのが人間というもの。本書では、行き詰まったときの対処法として、「目標をもっと小分けにする」「周りの評価を気にしすぎない」「変化の記録をつける」などが挙げられています。とくに“変化の記録”は、自分の成長過程を可視化できるので、達成感を感じにくい長期的な目標ほど効果的。思いついたときにメモを取るだけでも、継続意欲が高まると著者は説いています。

仕組み化がすべてを変える

本書が伝えたいメッセージの一つは、「続けるかどうかは、気合いではなく仕組みにかかっている」ということです。続ける思考を身につけた人は、朝のルーティン、スケジュールの組み方、タスクの優先順位づけなど、日常生活のあらゆる部分をちょっとした工夫でスムーズに回していきます。こうした仕組みができあがると、「今の自分でも、意外と何でもできる」という感覚に変わっていくのだとか。

おわりに

『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』は、忙しい社会人や主婦、学生までもが抱える「やりたいことの後回し」問題に、具体的な解決策を投げかけてくれる一冊です。人生の優先順位や時間の使い方を見直し、無理せず続けていくためのヒントが満載。やりたいことにチャレンジしながら、やるべきこともしっかりこなせる生き方が実現できたら、きっともっと人生が充実しそうですよね。
もし「欲張りだけど、どちらも大切にしたい」という思いを抱えているなら、この本を手にとってみるといいかもしれません。仕組み化と小さなコツさえ押さえれば、「どうせ無理」と諦めていたことも意外と継続できるようになるはずです。井上新八さんが提案する“続ける思考”で、あなたも毎日に少し余裕とワクワク感を取り戻してみてはいかがでしょうか。

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