毎日1万歩/1日1万歩を続けなさい/大谷義夫/おすすめ星4

おすすめ本

「健康のために運動を始めたいけど、激しいトレーニングは続かない…」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。そんな方にこそ読んでほしいのが、呼吸器内科医・大谷義夫さんの著書『1日1万歩を続けなさい』(ダイヤモンド社)です。ウォーキングなら気軽に始められ、特別な準備も必要ありません。しかも、正しいフォームやちょっとした工夫で驚くほど多くの健康効果が得られるのです。今回は、本書の内容をかいつまんでご紹介しながら、なぜ「1万歩」が目安とされているのか、その秘密に迫ります。
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大谷義夫さんとは?

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大谷義夫さんは、呼吸器内科の専門医として長年にわたり多くの患者を診てきた方です。肺や気道のケアだけでなく、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群など、現代人が抱えるさまざまな疾患と向き合う中で「ウォーキングこそ、最もシンプルかつ効果的な健康法だ」という結論に至ったのだとか。難しい理論だけでなく、多忙な人でも続けやすい工夫や実践的アドバイスが満載の一冊です。

なぜ「1万歩」なのか?

「1日1万歩」という目標は昔からよく聞きますが、なぜ1万歩なのでしょう。大谷さんによれば、1万歩の歩行量は心肺機能の向上や脂肪燃焼に十分な負荷を与えつつ、激しい運動に比べてリスクが低いからだそうです。また、日常生活の中で無理なく積み上げられる点も大きな魅力。1万歩を意識するだけでも、意外とエレベーターではなく階段を使ってみたり、通勤経路を少し遠回りしてみたりと行動が変わっていくのです。

呼吸器内科医ならではの視点

大谷さんは呼吸器を専門としているため、ウォーキングが「肺」の健康に与えるメリットにも詳しく言及しています。歩くことで血行が促され、肺への酸素供給量が増えると同時に肺を支える筋力も鍛えられます。肺年齢が若返るだけでなく、慢性的な咳や息切れを防ぐ効果が期待できるのは、まさに専門医ならではの視点といえるでしょう。

続けるコツ:スマホやアプリを活用

「毎日1万歩はわかるけど、どうやって続ければいいの?」と疑問に思う方も多いですよね。大谷さんはスマホやアプリの活用を強くすすめています。歩数計付きのアプリやスマートウォッチを使えば、自分の歩数や心拍数、消費カロリーを可視化できます。数字で確認できると「もう少し歩いてみようかな」と思えますし、家族や友人とデータを共有して励まし合うと、さらにモチベーションが上がるはずです。

ライフスタイルと結びつける

また、多忙なビジネスパーソンや主婦でも取り入れやすいよう、スキマ時間に歩くテクニックも紹介されています。たとえば、休憩時間にオフィスの周りを軽く一周したり、エスカレーターを使わず階段を利用したりと、積み重ねれば確実に歩数は増えていきます。無理して“ウォーキングの時間”を確保しなくても、日常生活の中で自然と1万歩に到達できるよう工夫するのがポイントです。

無理なく続けるフォームと注意点

ウォーキングで大切なのは、ただ数を稼げばいいわけではなく、フォームやシューズ選びも見逃せません。大谷さんは、軽い腕の振りや正しい姿勢、そして地面をしっかり踏みしめる意識が重要だと説きます。合わない靴で足を痛めてしまうと逆効果ですので、歩きやすいスニーカーを選ぶのがベスト。さらに、最初は無理をせず、自分の体力に合わせたペースで歩くことが最大のポイントです。

ウォーキングがもたらす新しい世界

ウォーキングを続けると、見える景色や感じる空気が少しずつ変わっていくのを実感できるでしょう。大谷さんは、本書の中で患者さんの事例を紹介しながら「体が変わると、人生の質(QOL)もグッと向上する」と語ります。体重や血圧などの健康数値が良くなるだけでなく、気持ちが前向きになる、普段気づかなかった四季の変化を楽しめるなど、プラスアルファの恩恵が待っているのです。

おわりに

『1日1万歩を続けなさい』は、運動が苦手な方でもスタートしやすいウォーキングにフォーカスし、その魅力を余すところなく伝えてくれる一冊です。大谷義夫さんの専門知識と、数多くの患者さんとのやり取りから得たリアルな事例には、説得力があります。「激しい運動は続かない」「健康になりたいけど、何から始めればいいかわからない」という方には、まず歩くことから始めてみてはいかがでしょうか。一歩踏み出すだけで、心と体の変化がきっと訪れるはずです。

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