金持ち父さん貧乏父さん:お金の基本書
ロバート・キヨサキの著書『金持ち父さん貧乏父さん』は、従来の金銭教育に挑戦する革新的な一冊として広く知られています。本書は、キヨサキが子ども時代に経験した「2人の父親」から学んだ対照的なお金の考え方を元に展開されています。ここでの「金持ち父さん」と「貧乏父さん」は実際の父親ではなく、象徴的なキャラクターです。貧乏父さんは、安定した収入を得るために一生懸命働き続ける典型的なサラリーマンの姿を描いており、金持ち父さんは、資産を築くために賢く働き、投資を通じてお金を生み出す方法を知っている人物として描かれています。
ラットレースにハマる人々
キヨサキが本書で強調するのは、多くの人々が日常生活の中で繰り返す「ラットレース」に巻き込まれていることです。この「ラットレース」とは、以下の言葉が象徴的です。
「朝起きて、仕事に行き、請求書を支払う、また朝起きて、仕事に行き、請求書を支払う……この繰り返しだ。そのあとの彼らの人生はずっと恐怖と欲望という二つの感情に走らされ続ける。そういう人はたとえお金を多くもらえるようになっても、支出が増えるだけでパターンそのものは決して変わらない。これが、私が『ラットレース』と呼んでいるものなんだ。」
この「ラットレース」にハマった人々は、昇給やボーナスがあったとしても、その分の支出が増えるだけで、経済的な自由を得ることはできません。彼らは一生働き続け、給料を受け取っては請求書を支払う日々を過ごします。その背景にあるのは、「恐怖」と「欲望」という感情です。恐怖は、お金がなくなることへの不安、そして欲望は、より多くのお金を得たいという願望。この二つの感情が人々を動かし、無限のサイクルに陥らせるのです。
金持ち父さんの教え:お金に働かせる
一方で、金持ち父さんが教えるのは「お金のために働くのではなく、お金に自分のために働かせる」という考え方です。彼の哲学は、収入をただの給与に頼るのではなく、自分のために資産を築くことにあります。この資産とは、株や不動産といった投資対象であり、時間と共に価値を増し続け、利益を生み出すものです。
金持ち父さんは、自分自身の時間を売って働くことの限界を理解していました。時間には限りがあり、どれだけ一生懸命働いても、それが直接的な経済的自由に繋がるわけではありません。そこで彼は、株式や不動産といった、時間に依存せずに収入を生む「資産」を持つことの重要性を説いたのです。例えば、不動産に投資することで、家賃収入を得たり、株式を購入して配当を受け取ったりすることができます。こうした資産が、働かずしてお金を生み出してくれるのです。
お金の流れを理解する
『金持ち父さん貧乏父さん』では、お金の流れについても詳しく解説されています。キヨサキは「資産」と「負債」の違いを強調し、どちらが経済的な自由を築くために役立つのかを説明します。一般的には、家や車などの所有物を「資産」として考えがちですが、金持ち父さんの視点では、それらはむしろ「負債」に分類されます。なぜなら、それらは維持費やローン返済といったコストを生み出し、ポケットからお金を奪うからです。
一方で、資産とは、お金を生み出すものです。具体的には、賃貸物件や株式、ビジネスなど、自分が働かなくても収入をもたらしてくれるものが資産とみなされます。お金の流れを正しく理解し、資産を増やすことで、経済的な自由が得られるというのが金持ち父さんの教えです。
投資の重要性
金持ち父さんの教えの中心にあるのは、「自分のお金に働かせる」という概念です。そのためには、まず自分の金銭的な状況を把握し、不要な支出を減らし、投資に回せるお金を確保することが大切です。たとえば、毎月の収入から少しでも投資に回すことで、資産を築いていくことができます。
特に、株式投資や不動産投資は、時間をかけて増加する可能性が高く、長期的に見て安定した収入源となります。もちろん、投資にはリスクも伴いますが、何もしないで「ラットレース」に留まり続けることの方が、経済的なリスクが大きいと金持ち父さんは主張します。投資によって得られるリターンは、長期的に経済的自由を手に入れるための鍵であり、そのためにはリスクを取る勇気が必要だというのが彼のメッセージです。
まとめ
『金持ち父さん貧乏父さん』の教えは、単にお金を稼ぐための方法を示すだけでなく、経済的自由を手に入れるための根本的な考え方を変えるものです。ラットレースに陥らず、恐怖や欲望に振り回されることなく、資産を築くために行動を起こすことが重要です。株や不動産など、お金を生み出すものに投資し、自分のお金に働かせることで、真の経済的自由を手に入れることができるのです。
ダントツ視点
・お金は使わなければ貯まるんだぜ!/お金の原則/邱永漢/おすすめ星5
ダントツ君はこの本が出る前にお金の神様邱永漢先生の教えで、お金持ちになるには株と不動産であると理解していたがこの本で確信を深めた。
ただラットレースというネーミングが衝撃的!
今このブログを書けているのも不動産による収入が大きいです。
労働で得たお金は貴重な種銭です。キャバクラやホストクラブで労働のストレス解消するのはただのラットレースです。この本を読んラットレース脱出作戦を考えるのをお勧めします。